ハッカーと画家
- 作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 109人 クリック: 4,884回
- この商品を含むブログ (582件) を見る
ハッキングとか、数学とか、論理的に強くなりたいなら、もっと末端の技術的なこと、数学的なことに没頭すべきなのかもしれないけど、こういうメタに見る有機的な思考をするのが好きだ。
上記の本の中では、ハッカーと画家の共通点についていろいろ書いてあって、
日本では特にこういう思考が強いと思うのだが、プログラミングや数学は、何か人間味を捨ててしまった人が取り組むようなものとして扱われている気がする。
数学科って言うともの珍しい目で見られたりする。
その所以は、理系学部は、感情を切り離して勉強するもの、忍耐力が必要なものっていう考え方がはびこっているからかもしれない。
たしかに数学や科学は、ミクロで世界を見る学問だと思っていて、(文系の経済、文学とか、人間の感情とか数字とかスーパーごちゃごちゃしたものを一気に言葉に変換して扱おうとしている学問だとすると、圧倒的にミクロじゃないかな)
意図して現実世界と学問の関係性を見るようにしなかったら、辛いっていうか、何やってるのかわかんなくなるっていうか、僕らが感情を持った人間であることを忘れがちになる学問である気がする。
しかし数学やコンピューターの正体は、実は人間的なことを表現するための方法なのであって、それを忘れちゃいけないよね的な。
とかちょっとずれたことをぽんぽんと断片的に考えさせてくれる本であり。
まあ僕的に1番大事だなって思ったのは(この本の序盤で特に)
僕らの「Order」の考え方を改めさせてくれるところである。
Orderは、How to learnとも言いかえられる。
現代の教育は、とてもOrderを意識して構成されている気がする。
数学の教育にとても顕著なのだが、(数学は数字を自明なところから構成する論理学なので当然と言えば当然なのだが、)
Each Stepを完全に理解してから次に進もうという認識がとても強い。
理解はとても大事なProcessであり、それが応用するためにとても力になることは自明なのだが、
筆者の、「プログラミングは絵画と同じで、物を創造する手段であり、創りながら理解するものである」という主張を受けると、
Each Stageを100%理解してから次に進むという考えよりもそっちの方が人間的に見えるというか、(数字を目的とせずに感動を目的とするところとか。)
まあ楽しく勉強して、継続しやすそうな気がするよねというか。
そんな感じなのである。
筆者はプログラミングは、めちゃくちゃなコードを広げて、デバックをひたすらする作業であるとも述べていて。
何かを学習する過程では、厳密に順序を守ることよりそういう行き当たりばったりというか、向こう見ずなProcessの方が人間にとって最適なProcessなんだなと。
思って僕もめちゃくちゃな文章を書いている。
まあ、このブログも、めちゃくちゃな文章を書いていこうと思う。
僕が書きたいブログは厳密なDictionaryではなく、広告でもなく、人間的なEmotionalなところと、論理的学問のつながりを意識して書いていきたいのである。
が、気分屋なのでそれも変わるかもしれない。
Crazyなブログになりそうだ